今日は2本立てで。

ある日、会社から帰ってくると、お隣の奥様がエレベータを降りるなり、
「いやぁ、中山さん、帰ってくるの、待ってたのよ!」
「は、はぁ。」
「お宅、猫飼ってるんでしょ?実はね」
「な、なんか やらかしました?」
「ううん。そうじゃないんだけど、今日、うちに来たのね。」
「来たぁ?」

我が家は某マンションのN階。
普通に考えて、ベランダ伝いとはいえ、猫が隣に入り込めるとしたら、緊急用のベランダの間仕切りの下か上を飛び越えるしか方法が無い。
間仕切りの下側は、昔子猫の頃に隣のインコを狙って黒いほうの猫くーちゃんが侵入した実績があるため、塞いである。
・・・。
とすると、その上から????飛び越えた???ベランダの手すりは2~3メートルは完全な壁面になっているので伝っていけるわけが無い・・・。
飛び越えた???

「で、白かったですか、黒かったですか?」
「白い子、かな。手足と顔が茶色で、首に鈴をつけた猫ちゃんだったんだけど・・・」
「あー。家の子です。すいません。ご迷惑おかけします・・・」
「いえいえ、迷惑じゃないんだけどね。どういう風に飼ってるのかとおもって。ほら、よく鳴いてたりするじゃない。ベランダで。」
「そうですねぇ。まー、ベランダ好きなものですから・・・」
「っていうか、ベランダで飼ってるの?(暗に締め出しているのか、という感じで)」
「ああ、いえいえ。猫が入れる窓はあいてたりしますので、自由に行き来してますね。」
「でもね、手すりですべって落ちちゃったりしたら大変じゃないかしら。」
「あーそうですね・・・。おいらもそう思ってたんですけど、ベランダ好きなモンですからどうしてもねぇ・・・。わかりました。すいませんでした。ちょっとベランダ禁止します。」

「まーでも、なでさせてもらったりしたのよ。とっても人懐っこくていい猫ちゃんねぇ」
「ありがとうございます。で、今はどこに?」
「ええ。間仕切りの下から何とか帰っていきましたけど、ね」
「と、通れたんですか?」(塞いであるんですけど・・・)
「うん。何とかなったみたい」
(結構強引に押し込めないと行き来できないと思うんだけどなぁ・・・。だから何とかなった、って言ってるのかなぁ・・・。)

早速帰って確認しないと・・・。しーちゃんの怪我が無き様・・・。ともかくどういう状態で何が起きたんだ?ん?
とりあえずベランダに出さないようにしなきゃ・・・。
と思いつつ、奥さん、さらに・・・。

「前の猫ちゃんたちと違うのね。」
「あー」(そっちからきたか・・・)
「いっしょにいるの?」

ふう。きっと知ってるんだろうけど、ここはひとつちゃんと答えてみるか・・・。っていうか、奥さんとも話したことあるよなぁ・・・。

「はぁ。前飼ってた猫2匹は、いまはもういないんですよ。ほら、離婚したモンですから。かみさんが連れてっちゃいました。ははは」
「あら!知らなかった!いけないこと聞いちゃったかしら・・・前の猫ちゃんたちもほんとにかわいくて・・・云々・・・。」

ほんとに知らないのか・・・。だって前言ってたジャン。洗濯物とかどうしてるの?ぐらいなこと・・・。

中略

「あははは」
「あははは」
「ぜひ、いい人を紹介していただけたら嬉しいですねぇ」(あら、おれもそれ、いうか?)
「ええ。中山さんって、お年いくつなの」

中略

ご親戚のお姉さまのお話。
前の彼女の話やら振られたの振られないの・・・の話。
いやぁ。どう話が進んでいくんだろう・・・。
ともかく10分ぐらい?で終了。

何せ数歩で玄関。帰宅。
しーちゃん。
いました。

いつも以上に甘えてきます。
あらら。しーちゃんはしーちゃんで怖かったと見える。怪我は?無いようですね。
そしてベランダの現状確認。
ははあ。最寄のベランダの手すりまで上ってから、間仕切りの上に向かって飛びついたか・・・。

対策するまでベランダ禁止。くーちゃんもとばっちりだけど一緒ね。

しかし、しーちゃんはりくと遊びなれているせいなのか、隣のワンコを脅してたらしいし・・・。
やるときはやるのね。あーた。