相棒が帰ってきたよ♪|2016-02-05
相棒が帰ってきたよ♪
A90EX/Roland
ネットで見るともうヴィンテージなんですね。名機です。
いろいろあって修理に出していたんですが全部治りました♪
台車は自作ですw
とにかくこの娘は重いw
さて。詳しく書くのはここだけにしようと思うんですが、
この娘を購入したころ、若きワタクシは仕事で全国に行っていました。
帰宅してまた出張の準備をしてまた行って帰ってくる生活は、
思っている以上に疲れるものです。
結局最後まで慣れることはなかったですね。
そんな折、ある長期の出張から都内の会社事務所に帰社して。
帰宅その際にお茶の水に立ち寄って。
マスター鍵盤が欲しいと念頭に思っていたので。
発売されたもしくは確か発売の前日だったと思いますが、
クロサワでしばらく試奏してこの A90EXを購入しました。
ROADESとか他の選択肢もあったのですが、鍵盤のタッチが気に入りました。
さすがにお持ち替えるできる大きさ、重さではないので、
宅配でお届け頂くようにお願いし、帰宅。
後に当時寮に入っていたのですが宅配で受取。窓から入れて、そのまま次の出張へ。
結局、2か月は梱包も解かないままでしたね。
で、開けてセッティングしてからはもう重くてレイアウト変更する気にならず、
ずっと同じ場所に鎮座していました。当時部屋には3台鍵盤を出しっぱなしにして板と思います。雑然としていましたね。
そしてそれからはむしろ帰宅すると着替えもせずにこの娘を叩いては曲作りをしていたと思います。
その後、引っ越しを何回もしていますが、他の楽器たち同様、常に同行してしてきました。
岡崎に戻ってから伴奏や、ちょっとしたイベントなどにリハーサルを含めて持ち運びして使用していたんですが、
何箇所か破損しました。
一番大きいのは鍵盤のハンマーアクションが壊れてしまって、D2の音が出せなくなったこと。
それがもとで修理に出していたわけです。
修理に出すと、他にもあって、内臓のメモリー用の電池交換や、MIDI端子の割れ(性能には関係ないですけどね。)
その他もろもろ。
物語はここから始まるのですが、
VOLUMEのFADERユニットにガリが出ていたそうです。
実は、本人は常にフルボリュームでミキサーにつないでから使っていたため、ほぼ固定していたことから
ガリ、正直気づいていませんでした。
某楽器店に修理に出したのですが、担当のM氏から電話連絡があって、メーカーにもう部品がない、との事。
交換するパーツがなければ治しようがないのでそこはそのままでいいですか?というお話がひとつ。
それと、全般の修理代金の見積もりがふたつめ。
うーん。
聴いてしまうと治したくなるというか「治して!!」って思いますよね
(この場合「直して!」が正しい漢字だと思いますが思い入れ的には「治して!」です。)
で、何とかしてほしい希望をお伝えしました。
ROLANDさん! 修理できんとか言わんで!古い機材だけど!使いたくて修理に出してるんだよ!
とROLANDに伝えてほしい、とM氏にお願いしてみました。
その後、店長のA氏から電話です。
「ヴィンテージ修理専門店に出す方向で一度考えてみます。ただし!お金がかかります。安くない金額で・・・」
うーん・・・。
仕方ないですね・・・。
ここはひとつお金の問題ではない要素が多分にあるので・・・。
「お願いします!」と言ってしまいました。
そのご何度かやり取りがあって、ネットの中古販売やオークションでA90EXの備品が修理代よりも安く売られている事実を確認したり、
この際別の鍵盤を購入した方が良いんじゃないか、とメンバーと話したり。
が、「この娘」を治したい気持ちには変わりはないので、話を進めていただきました。
その鍵盤が戻ってきたわけです。
ぼくは他の皆さんより、唯物史観が強いようで、モノへのこだわりが強いですね。
だから、思い入れがあると、あまり経済的ではない選択肢を選んでしまったりします。
今回もそうでした。
で。
ここから感動したんですよね。
パーツとしては数百円のVOLUME FADER。
もうメーカーにはありません、という回答でした。
A氏がROLANDに連絡して、ヴィンテージ修理店の段取りもして。
そうしている間に、ROLANDさん、ないはずのパーツ、何とか見つけてくれました!
実のところはわかりませんよ。見たわけではないので。最初からあったとか。
ですが、僕自身、最初に勤めていたのが音響機器メーカーでしたから、逆に大変だったと想像できます。
「パーツがない」と修理の受付窓口から連絡が来た=少なくともその時点で有効なパーツは本当にない。
そして、「演奏するためにできる事」=「改造」になってしまうからメーカーは受けられない。
責任が取れない意味では、ボリュームをバイパスしたり、回路を変更したりすることは「改造」になります。
本家のメーカーでするわけにもいきません・・・。
絶対受けることもないでしょう。
よしんば、新しいものを買って、という流れにどうしてもなってしまいます。
話を戻しますが、少なくとも「治したい!」という希望を窓口さんから社内に展開してくれない限り、
パーツは見つからないはずです。
見つけてくれた、ということはちゃんと希望に沿って探してくれて、且つ、見つけてくれた、ということです。
これは感謝です。感謝!ありがとうございました!ROLANDさん、ええしごとしまっせ!!!
さて、そうやって戻ってきた伝票には「このあとパーツがないと思うので治せないと思います」という主旨のコメントが入っていましたが、壊れたらまた修理に出しますのでそこのところ、ヨロシクお願いいたしますw
そしてまだあります。
修理の際に、ピアノユニットの二人が、金銭的な面で支援をしてくれました。
「使っている機材だから修理代金は負担することに決めたでしょ!」とメンバーから渡された封筒。
本当にありがたいです。
お金の問題的には断ったんです。
が、渡されてしまいましたし、強く断るのも気が引けました。
気持ちがありがたかったからです。
使え、と。
実は使わずに封筒に入ったままです。
今度何かあったら、ユニットの為に使おうと思います♪
そんなこんなで、今後破損するのは怖いので、自作で台車=露出ハードケース(※この後に進化させて布など追加する予定です。)
を作ってしまいました。
購入も考えたのですが、修理代と合わせるともう絶対鍵盤も新しく買った方が安いww
ご入用の方がいらっしゃいましたら、部品代が10,000円程度。工賃は1日仕事なので安めで5,000円(←日曜大工的に)、送料(いくらかわかりませんww)
でおつくりいたします。
購入すると、30,000~40,000円するシロモノです。
↑まったく積極的に営業するつもりはございませんww
そしてそして。
この台車をもって修理品を受け取りに行ったんですが、
店長のA氏がほめてくれましたww
なにせ、自分でもびっくりなんですが、
作っていった台車の「縦方向」の寸法が、梱包の段ボールをぴたりと一致しましてww
「なんですか。これ。桐ダンスの引き出しみたいwwwピッタリすぎるww」
というww
びっくりですww
過日の投稿で写真を紹介しています。。
ながながと書きましたが、興奮冷めやらぬそんな修理からの鍵盤帰宅の物語。
お付き合いいただきましてありがとうございました。
最後に、もどって最初に弾いた「旅/竹内まりや」伴奏のカバーをお聴きくださいww
(その件は別の投稿しました!こちら!)