2007年11月08日00:16
さて、今月もやってまいりました。
毎度毎度の毎度で毎度~♪♪♪♪♪♪♪
某事務所にて書き上げホットな状況でございます。
・・・帰れよ、おまえ・・・。

さて、納期です。
というか、もう今日です。
それでは今月もありえない「くちゃい」恋愛ドラマの脚本です。
どうぞお楽しみください・・・。

「虹の彼方に」
脚本 中山あきら
エピソード提供 ドロシーさん

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その日は天候が落ち着かない一日だった。
合コンで知り合ったさやかちゃんと初デートだって言うのに、ドライブも湿った感じで会話も弾まない。そのまま夕方になって、車を運転しながら、きっと二度目はないだろうな、と思っていた。そんな時、雨がやんだ。
雨で車が多いのか、渋滞気味の国道の交差点を3回ぐらい信号が変わるのを待っている間に、あたりはすっかり明るくなって、夏の暑さを思い出すような日差しに変わった。

ふと見上げると、鮮やかな虹がかかっていた。

卓「あ、虹だ」
さやか「ホントだぁ~虹だ!」
卓「きれいだなぁ~」
さやか「ほんとにきれいだねぇ~」
卓「あれっ?もうひとつ虹がかかってるよ~」
さやか「あ~!ホントだね~」
卓「ねぇねぇ。虹の色、内側の虹は、赤が一番外側だよね。」
さやか「あれ。外側の虹は赤色が一番内側だね。」
卓「虹の色っておんなじなのかと思ってた。違うんだね。」
さやか「なんか不思議だね。ねぇ。車止めて。降りて見てようよ。虹。」
卓「うん。そうだね。」
卓「ねぇねぇ。さやかちゃんって、ほんとに彼氏とかいないの?」
さやか「内緒。」
卓「内緒なんだ」
さやか「あのね」
卓「うん」
さやか「やっぱり内緒」
卓「あっはっはっはっ・・・。(ってか、おしえろよ。)今日来てくれたって事は、ちょっとは可能性あり?ってことかな?って?」
さやか「いいの?私で。」
卓「もちろんだよ。」
さやか「ふ~ん」
卓「に、虹ってすぐ消えちゃうんだよね」
さやか「そうだね。すぐ消えちゃうんだよね」
卓「なんか、すぐに消えちゃうのも儚くっていいよね。」
さやか「私は儚い感じ、あんまり好きじゃないかな?」
卓「すぐ消えちゃうの、悲しいもんね・・・。」
さやか「でも、やっぱりきれいだと思う。」
卓「だよね。きれいだよね。」

卓「虹の足元には宝物が埋まっているって言い伝えがあるんだよね」
さやか「宝物?」

卓「あ、あと、いざなぎといざなみがさぁ。天上界から降りてきたらしいよ。虹をわたって。」
さやか「ふぅぅぅぅぅん???・・・。」

卓「あ、あのさ。」
さやか「ん~?」
卓「やっぱ、彼氏とかいたりするの?」
さやか「聞きたい?」
卓「・・・ま、いいや。おいらも儚く消えるの嫌だし・・・。」
さやか「私も虹と一緒、かな。いつも」
卓「虹と一緒?」
さやか「いっつもあっという間に振られちゃうんだよねぇ・・・。」
卓「さやかちゃんが?こんなにかわいいのに?」
さやか「ねぇ。今日、ほんとにありがとうね。楽しかったよ」
卓「え。い、いや・・・。楽しかった、んだ。よかった・・・。」
さやか「じゃね。今日はここでいい。」
卓「え?ここで?いいの?」
さやか「もう うち、近いし。じゃ、またね!バイバイ!」
卓「あ、うん。じゃ、また・・・。」

次の日。朝から快晴。
出勤の途中でさやかちゃんからメールが来て、何度かメールをやり取りして、また会うことになった。
それから、週に1度は会うようになったけど、友達からは進展せずに2ヶ月。
もう12月だ。
仕事帰りにご飯を食べて、いつものようにさやかちゃんを家まで送る。

卓「あ、雪だ」
さやか「ホントだぁ~雪だ!」

卓「きれいだなぁ~」
さやか「ほんとにきれいだねぇ~」

卓「あれっ?街灯の下。ちいちゃい虹だ」
さやか「あ~!ホントだね~」

さやか「覚えてる?」
卓「もちろん覚えてるよ。初デートの虹。」
さやか「きれいだった。」
卓「はかないの、好きじゃないって言ってたね。」
さやか「すぐに消えちゃう虹。私ね、卓君が消えちゃうの、いやなんだ。」
卓「ボクが?」
さやか「だから。」
卓「だから?」

さやか「虹だね。」
卓「消えてもいいじゃん」
さやか「消えちゃやだよ」

卓「でもさ」
さやか「でも?」

卓「これからも一緒に見ようよ。虹。」
さやか「すぐ消えちゃうのに?」
卓「オズの魔法使い」
さやか「虹のかなたに?」
卓「うん。Somewhere over the rainbow Bluebirds fly. Birds fly over the rainbow. Why then, oh why can’t I?

虹の彼方 そこは空は青くて 願い続けた夢が 本当に叶うところ」

さやか「虹の向こうに行ったら、願いがかなうのかなぁ」
卓「かなうよ。きっと。」
さやか「見てるだけじゃだめなんだね。」
卓「ボクと、Over the rainbow」
さやか「卓君、へーーーーん!!!」
卓「また、滑った?」
さやか「ううん。輝いてるよ。」

=資料=


とか

Somewhere over the rainbow
Way up high,
There’s a land that I heard of
Once in a lullaby.
Somewhere over the rainbow
Skies are blue,
And the dreams that you dare to dream
Really do come true.

Someday I’ll wish upon a star
And wake up where the clouds are far
Behind me.
Where troubles melt like lemon drops
Away above the chimney tops
That’s where you’ll find me.

Somewhere over the rainbow
Bluebirds fly.
Birds fly over the rainbow.
Why then, oh why can’t I?

If happy little bluebirds fly
Beyond the rainbow
Why, oh why can’t I?

虹の彼方
遥かな場所のどこかに
昔 子守唄で聞いた
おとぎの国がある

虹の彼方
そこは空は青くて
願い続けた夢が
本当に叶うところ


 いつか 星に願う
 雲はどこにもなくて 困ったことも
 檸檬(れもん)の雫(しずく)のように
 消えてしまう
 ――そんな場所で目覚めることを
 煙突のてっぺんのその先に
 そこに私がいるはず

**
 虹の彼方
 青い鳥が飛んでいく
 虹の向こうへ飛んでいく
 なのに 私が飛べないのはなぜ?

*Ref
**Ref

幸せの青い小鳥が
虹を越えられるとしたら
私が飛べないのは なぜ?

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さて、きっかけは、先日みた、ダブルの虹です。
きれいでしたね。
あ、こちらです。


コメントにレスしてなくてごめんなさい・・・。
ま、レスの代わりに脚本ってことで。
↑かなり勝手なヤツ。
あ、コメントいつもありがとうございます。

ちなみに、一ヶ月ぶりにパソコンでミクシーやってます。
↑言い訳がましい・・・。