きみとぼく|2006年9月16日 （企画モノ|課題[詩]　）

きみとぼく|2006年9月16日 （企画モノ|課題[詩]　）

2006年09月16日09:37
君が走ったあの川原。
僕が走ったあの川原。
二人で走ったあの川原。
君が笑って安心した。
僕が笑って瞳をみた。
二人が笑うと楽しかった。

君が好きなあのお店
僕が食べるカルビ。
二人で明日を語った。

君といった京都旅行。
僕は得意げに運転した。
二人でまわした清水のろくろ。

君の細めのマグカップ。
僕の太目のマグカップ
二人で何度も使ったカップ。

君が好きなロイヤルコーヒー
僕が好きなすっぱいコーヒー
二人が飲んだカップに淹れたてを。

君といったディズニーランド
僕といった横浜中華街
二人でいったいろんなところ

君といくはずだったＵＳＪ。
僕と行くはずだった神戸。
二人で犬の散歩もしてない。

君の知らない僕。
僕の知らない君。
二人の知らない二人。

君が電話をしたいんだと。
僕に届いたメールにも絵文字
二人でたくさんメールしたけど

君が鳴らした携帯電話。
僕に言いたいいろんなこと。
二人で決めない未来の話。

君が切り出す「あのね」、の言葉
僕がとめる「・・・」聞けない言葉
二人が二人でなくなる言葉。

君には求める未来。
僕には見えない未来。
二人は違う未来を望む。

君は別れを決めた。
僕に別れを告げた。
二人はさよならした。

君が好きなもの。
僕が好きなもの
二人は二人が好きなもの。

書き出せばきりがない。
言い出せばきりがない。
これからはもう二人じゃない。

君が言った「きらい」。
僕が言った「どうして」。
二人の通わない心。

君が切った最後の電話。
僕が続けた最後の言葉。
二人の時間はもう終わり。

君がこれからみる風景。
僕がこれからみる風景。
二人がそれぞれ見る夕日。

君が走ったあの川原。
僕が走ったあの川原。
二人で濡れた小雨の出会い。

二人の時間はもう終わり。