帰宅。
鍵開け。
内鍵がかかっている。
ん?
なぜゆえ?
どういうこと?
あ、母か。
母だろう。
呼び鈴だよ。中にいるんだ。きっと。
出ないよ。
トイレかな。
ベランダで聞こえないか?
あ、携帯、架けりゃでるよ。きっと。
母「ん?いま家にいるけど?なに?」
俺「あーそう・・・」
ってことは猫か。
猫しかない。
猫?猫が内鍵かけるか?
いや、十分ありえる・・・。
ドアのポストの上に上ってドアノブで遊んでるからな・・・。
外に出たいときとか・・・。ガチャガチャやってることあるし。
やっぱり猫だ。
いや、泥棒が入った?
で、内鍵して逃走?
ん?そういうこと?
まづいじゃん・・・。
いや、理由考えてる場合じゃないよ。
入れないジャン。自分の家に・・・。
あ、非常はしごで上の階の人に頼んでベランダから入れば鍵、あいてるよな。
よし。
それだ。
留守だよ・・・。
隣!隣だよ。隣!
留守・・・。
駄目ジャン・・・
入れないよ。家・・・。
あ、管理人さんに相談して何とかしてもらお・・・。
管理人さん「いやぁ・・・なんともできないですよ・・・。提携してる業者さんに連絡すれば何とかなるんじゃ・・・ここの電話番号ですねぇ・・・」
そりゃそうだよ。専門家ね。うん。きっと一万円ぐらいかかるんだろうなぁ・・・。
俺「あの、なんか、針金とか、紐とか、ペンチとか貸してもらえません?」
管理人さん「え?あ?ああ・・・。なんとかやってみる?」
俺「ええ。」
管理人さん「外から侵入ってできないのかなぁ」
俺「どうなんでしょ・・・」
無理だよ、無理。だって、おいらにできたら困るじゃん。泥棒入れるって事でしょ?
管理人さん「まー見てみますか」
俺「・・・」
管理人さん「やっぱり無理そうだね」
俺「ですね・・・」
結局針金とペンチ借りたからま、無理だと思うけどなんかやってみるか・・・。
あ、携帯だよ。携帯鳴ってる。
母「で、はいれた?」
俺「・・・まだ」
母「何とかなりそうなの?」
俺「今チャレンジ中・・・。ってことで、切るね」
母「じゃ、頑張って。」
って、どうしようもないじゃん。
(中略)
母「で、進んだの?」
俺「来たの・・・」
管理人さん「外からじゃ無理でしょ」
母「ちょっと見せてみ」
俺「うん。専門家呼ぶか・・・」
管理人さん「電話する?」
母「引っ掛けられるような固めの針金があれば何とかなる?なりそう?実家から取ってくるよ」
管理人さん「じゃ、また何か手伝えそうだったら言ってくださいね」
電話しヨ。
あきらめた。
こりゃ無理だよ。
サービス会社「そうですねぇ・・・今から維持感ぐらい現場に行くのにかかりますよ。値段は一万円ぐらいですかねぇ。最終的にはロックを切断とかになるんじゃないでしょうか」
俺「・・・。もう一回考えてかけます・・・」
やっぱ痛いよ。その出費は。っていうか、一時間かかってきてからどうするか考えるんだよねぇ・・・。
もう少しやってみるか。
その前に一服しよ・・・
母「これで引っ掛けられる?内側のロック。もって来たよ。」
俺「・・・。わからん。」
格闘開始。
手も入れられないからなぁ・・・。
よっしゃ!引っかかった!
これでドアポストから入れた針金に結わえて、と。
で、ドアを閉めて引っ張れれば開くはず・・・。
「カタン!」
あきました。
あいたぜ!
あいちゃったじゃない!
ええと。
泥棒は入ってませんでした。
針金とペンチは管理人さんに返却。感謝として柿を二個ほど。
開いたことにかなりびっくりな状態。
そりゃそうでしょう。
母もおいらもびっくりしてますから。
そして、その後ドアの内鍵(バーロック)を撤去いたしました・・・。
いたづら、ほどほどにね・・・。ニャンズ達よ・・・。