友|2006年10月26日

今日、思い余って高校時代の友人にメールをしてみた。
「元気か?」
それだけの短文だ。
思い余って悩み事を相談してしまおう、と思って送信してしまった後、忙しいだろう職業についている友人にとっては迷惑だったのではないか、と考え、少し後悔した。
忙しければ、返事は当分先になるだろう、と後悔を打ち消しながら、やはり自分で解決しなくちゃ、と思い、ネットで関連の記事を追いかけていた。

彼と会ったのはもう、2年以上も前のことだろう。
にもかかわらず、10分もしないうちに携帯電話が鳴った。
もちろん、着信は登録した名前を表示している。彼から、だ。

「どうしたんだ・・・」
唐突に「久しぶり」、という挨拶もない。
はじめから、おいらに何かあった、という前提の台詞だ。
しかも咳き込んでいる。

気づいてすぐに連絡をしてくれたらしい。

悩み事の相談をして、共通の友人の状況を確認したり相談をして・・・。
懐かしむ、というよりも現在の存在を認め合う、というほうが正しいのかもしれない。

彼は仕事の途中だったらしく、いったん電話を置いて、さらにもう一度電話をもらって話した。

話した内容はともかく、
「どうであれできることはするさ」
と彼は言う。それも、かなり突っ込んだ協力を。

救われる一言だった。
それをそのまま伝えた。彼から帰ってきた言葉は、
「いや、おれが嬉しいのは相談してくれたことだ」
と彼は言った。
言葉も無い・・・。

メールを打ってよかったと思う。
ひとりよがりで悩むのは良くない。
普通にわかっていても自分で何とかしようと思う。
しかし。
しかし、今日は友に救われた。
自分も彼に対して可能ならそうでありたいと思う。
頼りにはならないだろうが・・・。
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コメントしづらい話題の日記が続きます。
せっかくきてくれた人には申し訳ない・・・。
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そういう年齢なんだと、あらためて思った。
いや、もちろん、半分以上は年齢とは関係ないのかもしれない。

友が逝った。
ガンで。

やつと俺しか知らない物語がある。
それもそっと胸にしまうことになる。

病気との戦いはきっと本人だけのものではなかったと思う。
家族もきっと大変だったと思う。
いや、まだ葬儀が終わらないうちにこういう論調はあまり好ましくないかもしれない。

きっとここに書いているのは自己満足だと思う。
何もしてやれないから、何かしたつもりになりたいんだと思う。

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